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三橋敏雄句集紹介
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Toshio Mitsuhashi |
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| ここに『彈道』がある | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ナムーラ・ミチヨ
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ここに『彈道』がある。他の句集にくらべてかなり小さい。装幀を城所昌夫画伯、帯の推薦文は詩人・三好豊一郎氏。三橋敏雄尋常小学校時代、同級生であったころよりの、戦前戦後の少年・青年期を共有する三氏である。三好豊一郎さんには三橋敏雄蛇笏賞受賞式でお目にかかった。城所昌夫さんからは氏の絵画展の折、二次会などで幾度かその青年期のころの様子を親しく語って聞かせていただいた。 この句集に収められた作品は、戦火想望俳句隆盛の渦中にあった敏雄17歳の、昭和13年に集中する93句。これを39年後に句集名を『彈道』と名付けて刊行。 句集「後記」は13ページにおよび、当時の新興俳句運動の、とくに山口誓子、西東三鬼の新興無季戦争俳句の推進を鼓舞煽動する発言の抜粋記事は圧巻であり、これが急速に終焉をむかえる事由も窺い知ることができる。 この句集名を『彈道』とした件もまた「後記」に詳しい。作品当時から経って31年後の昭和44年、 歌人・岡井隆氏による批評を受けて、<‥‥‥私は、初めてまことの批評に接した喜びを味はつた。>とある。国民感情、道議的な観点の前においては、押し黙るしかなかった作品が、ここでふたたび文学の俎上にのった。 俳句表現形式の歴史において興った、新興俳句運動という力学とそこに注がれた質量、それはまた俳句表現が、時代と切り結ぶことで獲得できるかもしれない俳句の新しい姿と、純粋に文学的な目標への挑戦がひとつになった時代のことである。これを消し去って表現者といえるのだろうかという問いかけと、新興俳句運動という時代の事象を自明の理とするための、それが句集『彈道』なのである。 私にもピリオド、時代がある。学園紛争。それから20年後の三橋敏雄との出会い。しかしこれは不思議にひとつになっている。よくわれわれは親子二世代に渡って戦争に負けたといわれる。三橋敏雄からいただいた哀れみにも似たそういう重なりの、ほろ苦さはやがて淡いのなかに消えてゆくのだろうか。カルタを作り、こうしてホームページを開設し‥‥‥、こんなもので「私は三橋敏雄に出会った」という証し足りえているのだろうかと、今は自分にがっかりする。 三橋敏雄の句集評に関わる寄稿をこのページで募集します。(2002年1月29日) |
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| 「彈道」 1977年7月5日発行 著 者・三橋敏雄 装 幀・城所昌夫 発行者・斎藤愼爾 発行所・深夜叢書社 |
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| リアリティとは対象に立ち むかう気迫の切先が生み出す ものだろう。句集「彈道」の 魅力は、作者の表現意欲が日 中戦争という現実にふれて、 純粋率直に発揮された詩的ド キュメントとしての結実にあ る。眼を大きく見開いて現象 としての 戦争を見つめようと している著者の感受性はいか にも若々しい。季を打ち摧い てまで「詩」を実現させねば ならなかった<時>が、いま もここに生き生きと息づいて いるのを見る。 三好豊一郎 |
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| 『三橋敏雄全句集』 昭和五十七年二月二十日印刷 昭和五十七年三月一日発行 著者三橋敏雄 装丁者前川直 発行者下野博 発行所立風書房 東京都品川區東五反田三丁目六番十八號 電話東京局(四四七)一一九一(代表) 印刷所圓書印刷株式會社 製本所大口製本印刷株式會社 収録作品 |
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| 第一句集『まぼろしの鱶』 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 三百部限定句集「まぼろしの鱶」 印刷昭和四十一年三月十五日 発行昭和四十一年四月一日 著者三橋敏雄東京都八王子市東町十九番地 発行者高柳重信 印刷所火曜印刷株式會社 東京都文京區白山一丁目二十三番六號 発行所俳句評論社 東京都澁谷區上原三丁目四番十三號頒價七百圓 |
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| 『長濤』 平成五年四月十九日発行 著 者 三橋敏雄 発行人 沖山隆久 発行所 株式会社沖積舎 東京都千代田区神田神保町一・五二 ISBN4-8060-15595-8 C1092 |
『しだらでん』 平成八年十一月十八日発行 著 者 三橋敏雄 発行人 沖山隆久 発行所 株式会社沖積舎 東京都千代田区神田神保町一・五二 三協美術印刷+松栄堂製本 ISBN4-8060-1558-4 C1092 |
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| 『畳の上』 一九八八年十二月二十五日發行 著 者 三橋敏雄 發行者 下無 博 發行所 株式會社立風書房 東京都品川區東五反田三丁目六番地十八號 印刷所 圓書印刷株式會社 製本書 株式會社難波製本 ISBN4-651-60038-7 C0092 |
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